こんにちは!
先日『外反母趾の原因』について書いていた中で、浮趾・開帳足・扁平足について軽く書いたのですが、今回はこの3つの症状とそれらがもたらす体のバランスについて書いていきます。
浮趾
浮趾とは『足の指が地面に接していない状態』です。
地面に接していないとどのような事が問題になるのか?
浮趾の方とそうではない方を比較すると重心の位置が違います。
上図の健康の足は3点で重心を支えているのに対し、浮趾の方は2点で重心を支えています。
重心の支え方によって上半身にも多大な影響が起こります。
人間は2足歩行なので足のバランス(重心の位置)が悪くなると上半身(股関節・腰・背中など)でバランスを保とうとします。
例えば腰が痛くてマッサージや整体に行ってその場では気持ちいけどすぐ元に戻ってしまう経験ないでしょうか?
それは負担がかかる土台(足)を治療しなければなかなか局所は改善してこないからです。
足の疾患はたくさんありますが、浮趾は全身に影響を与えるのですぐにでも改善しないといけません。
開帳足
自覚症状がないため気づかないことが多いですが、放置すると外反母趾や内反小趾、扁平足などの足病変を引き起こします可能性が非常に高いです。ハイヒールやパンプスを履く女性に多く、女性の約9割は開張足の傾向があります。
原因の一つに靴の問題があげられます。
ヒールの高い靴を履いていると、かかとが不安定になりつま先状態ででバランスを取ろうとして、重心が前に移動します。そのため横アーチに無理な負担がかかるのです。その疲労を放置しているとアーチが崩れて開張足になります。
足の同じ部分にばかり体重がかかっているせいで足の裏にタコなどで来ていませんか?
足の裏特につま先の方にあるタコは開帳足のサインかもしれません。
扁平足
扁平足は一番なじみ深い足の症状かもしれませんね。
扁平足は内側縦アーチがつぶれた状態です。
扁平足になると、足だけでなく体全体に多大な影響を及ぼします。
幼少期に発症した扁平足は時に痛みを伴わない事が多いですが、成人以降に発症した扁平足は内くるぶしの下あたりが腫れ痛みが出現します。
またつま先立ちがしにくくなってきます。
症状発症に関わっている筋肉は『後脛骨筋』と呼ばれる筋肉で、ここに問題があると扁平足になりやすいと言われています。
また頻繁にダッシュを繰り返すスポーツ(サッカー、バスケ、陸上の短距離)などもこの後脛骨筋が大きくストレスを受けるとシンスプリントと言われる状態になるので注意が必要です。
体に及ぼす影響
足からの姿勢への影響はかなり多いです。
人間は2足歩行の様態をとるため足のバランスがすごく重要となります。
猫背や反り腰なども土台になっている足から見れるとすごく効果的です。
重心の位置が悪いと自然と姿勢も悪くなるので足の状態、接地の仕方など意識しないといけませんね。