2011年3月11日、僕はそのときカナダのトロントに住んでいました。
いつものように仕事前にスポーツジムで運動をしていると、ジムにあるテレビを誰かが点けました。
「・・・Oh, my goodness」
テレビを点けたカナディアンが声を漏らしました。
【Great East Japan Earthquake】
と題されたニュースで、大きな津波が木々や街を飲み込んでいく様子が何度も繰り返されていました。
地震発生から約8時間後で、被害の詳細もわかりませんでした。
知っている日本の風景が津波に覆われていくのが現実とは思えず、僕は感情なくただ映像を見ていただけでした。
大きな被害だと知ったのは、お昼過ぎにネットで日本のニュースを見てからでした。
それからは僕が日本人とわかると、銀行でもスーパーでも電車でも、僕の患者様からも
「I’m so sorry. Are your family and friends OK?」
など見知らぬ人、みんなが心配して声をかけてくれました。
トロントの中心にあるDundas SQでは連日のようにカナディアンと共に在住日本人が
「Pray for Japan」と掲げて寄付を募っていたり。
日本のコミュニティーでは日本の現状を知ってもらおうとイベントが活発になったり。
そしてそれらに積極的に参加してくれるカナディアンたち。
僕も寄付金集めのマッサージの会に参加したり、個人で寄付したりとトロントから出来ることをしました。
多くの命や生活を奪った震災ですが、人のつながりや思いやりは多くの人がより考えるようになったと思います。
被災地のために何かしたいって思ったのは日本国内だけでなく、外国に住んでいる日本人や外国人も、世界中がそう思ったことと思います。
人のあたたかさをより一層感じ、世界がつながっていることを実感しました。
今年のGWは宮城県へ行きます。
震災から2年経ちますが、僕でも何かできることがあればしたいと思っています。
宮本
2013
14Mar